原口典之
Noriyuki Haraguchi / 原口典之
1946年神奈川県(横須賀市)生まれ。1970年日本大学芸術学部美術学科を卒業。1960年代末から1970年代初頭における"もの派"の先駆者の1人である。鉄板で囲ったプールに油を一面にたたえるインスタレーションは、オイルプールと呼ばれ、油面の鏡面反射と油の深い黒味が作用して、静謐(せいひつ)さと荒々しさを共存させ、独特のオリジナリティをもっている。物質の造形を主題としながら、人間と社会との関係を見つめ、繊細でありながら力強い作品を創っていく、スタイルは唯一無二であり、物質そのものの美しさ、素材感、「つくらないこと」を追求しつつ、素材のもつ存在感を十全とせず、場の生成に介入するような作品を制作している。
2020年 逝去
2019年 「瀬戸内国際芸術祭」岡山、日本
2019年 「ブッシツトミブリ」アジアアートセンター/台北、台湾(個展)
2018年 「継続と実践」オイルプールplan B/東京、日本(個展)
2017年 「原口典之展」アートファクトリー/東京、日本
2017年 「原口典之展」KENJI TAKI GALLERY/名古屋、日本
2017年 「原口紀行」テヘラン美術館/イラン
2015年 「MONO-HA」ムディマ財団/ミラノ、イタリア
2012年 「TOKYO 1955–1970:新しい前衛」ニューヨーク近代美術館/ニューヨーク、アメリカ
2011年 「原口典之」横須賀美術館/神奈川、日本
2005年 「もの派-再考」国立国際美術館/大阪、日本
2001年 「Haraguchi」レンバッハハウス美術館/ ミュンヘン、ドイツ(個展)
1977年 「ドクメンタ6」カッセル、ドイツ
1970年 日本大学芸術学部美術学科卒業。
1946年 神奈川県横須賀市生まれ。
本人からのメッセージ
芸術というものは、空間、時間を超えていくし、空想、想像、それをまた逆照射する。
だから僕は、言語化すれば、打撃とか闘争とかいうものを逆照射していく感覚。自分がオブラートに包まれた中で、いい気持ちになるっていうのは、肌合いが悪いというか、ムズムズする、嫌なんだよね。